<CAFE VOICE> HELLO ESPRESSO
東京・文京区、本郷三丁目にお店を構えるHELLO ESPRESSO。大通りから一本入った通りにあるお店は、地域の常連さんも多く、お店に入った瞬間、思わず「ただいま〜」と言いたくなるようなアットホームな雰囲気です。
オーナーの井町さんは、オーストラリアでバリスタとして勤務した後、2025年に現在のお店をオープン。二度にわたるオーストラリアでの生活で出会った、地域に根付く本格的なローカルコーヒー文化を、HELLO ESPRESSOで再現しています。
ワーホリ時に出会ったラテアートに魅了され、バリスタの道へ
24歳の時にワーキングホリデーで1年間オーストラリアのブリスベンへ渡り、QUT(クイーンズランド工科大学)の校内にある「Beatles」というカフェで働いていた時、バリスタがカフェラテやフラットホワイトに美しいフリーポアラテアートを描いたり、カプチーノにチョコレートソースでデザインを施している姿を間近で見て、「いつか自分もこれをやってみたい!」と強く惹かれました。バリスタを志すも、最初のワーキングホリデー中の勤務では、エスプレッソ抽出やコールドドリンクの作成は担当させてもらえたものの、ミルクスチームのポジションを経験することはできず、悔しさを残して帰国することになりました。その後、夫の転勤による二度目の渡豪が決まった際、「次は絶対にバリスタとして、ラテアートを描いたカフェラテやフラットホワイトを提供する」と心に誓い、約2年間バリスタとしてスキルとラテアートの技術をしっかり磨きました。
意外かも知れませんが、オーストラリアでは、カフェが生活の一部です。街中のカフェで頼むラテやフラットホワイトがどれも美味しく、ラテアートが日常に当たり前にある文化にも感動したことも、オーストラリアでバリスタを志した理由のひとつです。行きつけは、シドニー発の人気スペシャルティコーヒー「Campos Coffee」によく通っていました。そのカフェでKeepCupを知り、日本への帰国時には、記念にCampos CoffeeのKeepCupを購入しました。
オーストラリアのコーヒーカルチャー
朝型文化は、オーストラリアのコーヒーカルチャーの大きな特徴です。オーストリアでは、朝5〜6時台にオープンし、14〜15時頃にクローズするカフェが多いです。
朝早くから犬の散歩やジョギング、サイクリングを楽しみ、その足でカフェに立ち寄るスタイルが根付いています。
また、オーストラリアは、カフェのスタッフはもちろん、バス停やスーパーのレジで並んでいる時など、見知らぬ人同士でも気軽に挨拶や会話を交わす文化があります。
現地ではバリスタが常連さんの名前とオーダーを覚え、お客様もこちらの名前を覚えて「Hi Hitomi, how are you today?」と親しく声をかけてくれます。注文時や下げる時、帰り際など日常の中に温かい会話があふれています。
HELLO ESPRESSOで出会った
オーストラリアカフェのキーワード
オーストラリアの生活で良いなと感じたことは、なるべく取り入れるようにしています。
先日、出張で初めてゴールドコーストに行かれたお客様から「現地のカフェを巡ったけれど、HELLO ESPRESSOがオーストラリアのカフェをそのまま再現していて驚いた!」と嬉しいお言葉をいただきました。
クオリティ
オーストラリアではどこにいっても美味しいコーヒーに出会えます。基本中の基本ですが、お店で提供するコーヒーやフードの「レシピの再現性」には強いこだわりを持っています。おすすめは、オーストラリアのカフェではおなじみ、アボカドトーストとフラットホワイトの組み合わせです!
コミュニティ
日本は大手チェーン店が人気で静かに過ごす空間としてのカフェが多い一方、オーストラリアは個人店が愛され、会話を楽しむ賑やかな場所という違いがあります。
HELLO ESPRESSOでも、お客様同士も自然と会話が生まれるような温かい雰囲気作りや、赤ちゃんやお子様が泣いてしまっても全員で優しく見守れるような、誰もが心地よく過ごせる空間作りを大切にしています。お客様が退店される際に、お店全体で「いってらっしゃい〜!」と声を掛け合えるような雰囲気がとても素敵だなと感じています。開催しているラテアートレッスンは、お子様の夏休みの自由研究などにも対応しています。最近では親子で一緒に体験しに来てくださるお客様もいらっしゃり、子育て世代が多い地域に根付くカフェならではの繋がりも生まれています。
サステナビリティ
オーストラリアはサステナビリティへの取り組みはとても進んでいます。HELLO ESPRESSOでも、テイクアウトのアイス用カップにはFSC認証の紙カップを採用し、ストローはサトウキビ由来のバガスストローを使用、テイクアウト用袋も紙製を選択するなど、脱プラスチックに配慮し、使い捨てプラスチックの使用を極力減らしています。
今年の夏は期間限定で店頭にて「KeepCup」の販売も行いました。ご購入いただいたお客様がマイカップを使ってくださることで、使い捨てカップの削減に繋がっていれば嬉しいです。
本郷で味わう、オーストラリアの朝
今後の展望は、まずはHELLO ESPRESSOのファンやお客様をもっと増やしていきたいという目標があります。その先で見据えている一番の思いは、朝早くからオープンしている個人カフェが常連さんたちで賑わうような、オーストラリアのような朝のカフェカルチャーをここ本郷の街に根付かせることです。地域の人々が気軽に集える「ウィークエンドマーケット」のような催しもこの街で実現できたらいいなと考えています。
また、こうしたビジョンや世界観に共感してくれる大切な仲間を見つけながら、より多くの方にこのカルチャーを届けるための店舗展開にも挑戦していきたいです。これまでも「Tokyo Rainbow Pride」や「世界アルツハイマーデー」の啓蒙イベントに出張バリスタとして参加させていただきましたが、今後も自分のバリスタやラテアートのスキルを生かして、地域や社会に少しでも貢献していけたら嬉しいと思っています。
そして何より大きな夢は、HELLO ESPRESSOを好きになってくださったファンのお客様と一緒に、私の原点であり大好きなオーストラリア・ブリスベンのカフェを巡るツアーを開催することです!